アッサラーム夜想曲
聖域の贄 - 35 -
曇天から雫が垂れ、瞬く間に驟雨 に変わった。
間断なく降りしきる雨のなか、屑鉄工場は黒い影のように揺れていて、威嚇的で、不気味だった。
ジュリアスたちを敵とみなしているのか、近づくにつれて、悍 ましい、悪意の異常な放電が感じられ、勇猛な心臓をもつ憲兵を戦慄させた。見ているだけで、信仰心が冒される気がする。
「いきましょう」
ジュリアスの言葉に、彼等はぐっと顎を引いた。
ここへくるにあたって、短時間で可能な限りの準備と装備を整えてきたが、それでも自ら餌食になりにいくような、狂気の沙汰に思えてならなかった。
だが、いかねばならない。一件落着気分を満喫していたヤシュムも、今は屠殺場 に引かれていく牛みたいな悲壮感を漂わせていた。
廃棄場に続く廊下は不気味で、壁に取りつけられた燭台の焔が仄暗く輝いて、暗闇のなかへ伸びている長く狭い廊下を照らしている。
その先へ進むのは、誰にとっても躊躇われた。
廊下の瑠璃漆喰 は幾星霜の腐朽による剥げまだらで、それがまた不気味だった。昏闇に浮かびあがる青と赤茶の対比が、何か得体の知れぬ魔物のように見える。
一刻も早く廊下を抜けてしまいたかった。だが、暗闇を抜けた先で目にした光景に、彼等は愕然となった。
見渡す限りの屑鉄山――
アッサラーム中の屑鉄を全て集めたのではないかと疑いたくなるほどの、夥 しい数の屑鉄である。
鼻につんとくる鉄錆の匂い。
暗黒回帰に、脳髄を恐怖に鷲掴まれ、瞬きすらできない。
これを全て祓魔しなくてはならないのだとしたら、一生涯はかかりそうだ。
「無茶でしょう……」
ハイラートは顔面蒼白になって、独り言のように呟いた。耳に拾ったジュリアスが、
「清める対象は屑鉄ではありません。恐らく、この場所そのもの です」
そういって前に進みでると、幾つもの目がその背を追った。
「これは推測ですが、断頭台は三七五年三月三日に神殿からゴバ廃鉄置場に移送され、その年の記録的豪雨により行方不明となり、その後どこへ消えたのか……土砂に飲みこまれて、何十年もの間、工場の敷地に埋まっていたのではありませんか?」
ジュリアスが疑問を投じると、あっ! とハイラートが閃きの声をあげた。
「ありえます。これだけ大きな工場ですから、過去に何度も工事をしているのです。その際に掘り起こされた可能性は十分考えられます。確か昨年の暮れに、この廃棄場も拡張工事を……」
彼は閃きを早口でまくしたてたが、最後は恐れをなしたように言葉を濁した。
大カレル・ガレン屑鉄会社の最初の犠牲者は、四五六年一月一〇日、例の粉砕作業を担当した三名だ。そこから立て続けに、恐ろしい勢いで人が消えている。
過去十年間の仕入記録に、断頭台の項目が見つからなかった点もこれで頷ける。そもそも外部から仕入れていないのだ。
原型を留めていない屑鉄状態で運ばれてきたのだと予想していたが、敷地内で発掘されて、そのまま粉砕機にかけられた可能性が高い。
「去年の暮れにここで断頭台が発掘されたのだとしたら、失踪怪異の始まった時期とも一致しますね」
ジュリアスの言葉にハイラートは進みでた。
「裏をとりますか?」
「いや、時間が惜しい。今すぐ結界を敷いて祈祷を始めるべきだと思いますが、サリヴァンはいかがですか?」
「同意いたします。熔鉄 は祓 い清めましたが、悪鬼を揺籃 したこの場所には、いまだ悪しき力が蟠 っているのでしょう。一刻の猶予もありません」
サリヴァンは頷くと、ハイラートたち憲兵に目をやった。
「始めましょう。敷地の端、八箇所に聖蝋照明を設置してください」
サリヴァンの指示に、ハイラートは頷いた。角燈をもった憲兵が、屑鉄山を囲むように配置につく。すると、聖なる火が広がった。
角燈のなかには、聖刻文字の象嵌された蝋燭が燃えており、把手に角燈を連結する長い紐が結ばれている。
「この赤い紐は、彼我 の閾 です。紐のそとに悪霊はでていけません。絶対に照明から手を離してはなりませんぞ」
憲兵たちは慎重に頷いた。
「法呪を始めてよろしいですか?」
サリヴァンはジュリアスを振り向いた。
「お願いします。金輪際顕現 しないよう、ここで覆滅 します」
その声は厳然として揺るぎない。輝く金髪のした、冬の湖を思わせる青い怜悧な眼差しを一同に向けた。
「射 よ!」
聖炎の矢が放たれ、炎雨 が落ちた。
屑鉄山から恐ろしい咆哮が轟いた。眠りを妨げられた猛獣が怒りを吠えるかのように。
悪夢の始まりだ。
鉄 はもちあがり、一つの生命体のように形をなした。その姿はどこか人に似ている。頭があり、二本の腕があり、狂気を宿した双 つの赤い瞳は、鉄 の哄笑 に赫 いていた。
地獄の修羅場を予感して、黒牙を佩 いた不屈の獅子がそろって息を呑んだ。脳髄を恐怖に鷲掴みにされ、身動きができなかった。
熟練の神官もまた、彫像のように血の気を失い、躰を凍りつかせていた。
冷たい強烈な恐怖に囚われて、動けない。
動けない――足元に、現 ではない渾沌界 が渦巻いている。
非現実的すぎて、悪夢の世界を見ている思いだった。否――殺人鬼の悪夢にも顕れることのない、純粋且 つ邪悪が凝りかたまった恐怖に相違なかった。
「恐れるな! 盾を構えよ、神官を護るのです」
鋭い喝に、憲兵は目を瞠った。
「聖句を!」
「法呪を続けよ!」
ジュリアスとサリヴァンは、殆ど同時に叫んだ。
金縛りの呪縛から解放された神官が、必死の形相で唱え始める。すると身を引きつられた憲兵も、続けて火矢を放った。
その時、邪悪の精髄を見つめてしまった数名が、その場に斃 れた。
人事不省 に陥った仲間を、憲兵が抱き起こそうとしている。昏倒した者の襟を掴み、ジュリアスは後方へ押しやった。
「陣を乱すなッ! 自衛できない者は即刻さがりなさい、邪魔ですッ!」
すぐに別の憲兵が照明を高く掲げたが、彼我 の閾 が壊れた一瞬の隙を、悪鬼は見逃さなかった。
おおおお……ぉぉぉぉぉぉ……
冥府の底から聴こえてくるかのような、悪疫の唸り声だ。
「われわが神を呼びぬ、冀 わくは、加護垂れ給わん。悲しき魂を救い給え」
阿鼻叫喚のなか、サリヴァンは聖句を紡ぐ。悪鬼が眼前に迫ろうとも、二つ座の最高位神官 は動じない。時空神官 の権威でもある彼は、言霊 で空間を縛り、閾 の綻びを修繕しようとしていた。
しかし悪鬼もそれを阻害しようと、邪悪な狂気で襲いかかる。
魔の手が眼前に迫ったとき、ヤシュムは剃刀のように冴えた眸で捉えた。
「ヤシュム将軍! おさがりください!」
息せき切って護衛騎士が叫んだ。サンジャルも咄嗟に彼を護る為に進みでようとした。
だが、ヤシュムは邪魔だとばかりに彼らを押しのけ、角燈を掴んで悪霊の鼻先につきつけた。怒りと苦痛の咆哮をあげながら、鉄 に憑いていた悪霊が姿を現した。
この時、ヤシュムの一種狂猛な戦闘本能が、恐怖の心に打ち勝った。黒洞々 たる眸を睨みつけ、
「近寄るんじゃねぇッ!!」
獅子吼 を放つや聖蝋を握った拳で、悪霊を殴りつける。
「なッ……ええぇッ!?」
憲兵が叫ぶ。
正体不明の霊的存在が吹き飛ばされるのを見て、ナディアもサンジャルもハイラートも、ジュリアスさえも驚愕に目を瞠った。
「おい! 火矢を撃て!」
ヤシュムの怒号に、度肝を抜かれていた憲兵が慌てて対応する。
「い、今すぐ!」
さらに迫りくる死霊にヤシュムは痛烈な肘鉄を食らわせ、背後から迫る瘴気の咽首あたりをがっと掴んで、地面に引き倒した。
「てめぇ、関節あンのか!? あぁ゛っ!?」
「ヒギィィィィッ!!!」
暗黒の死霊が恐怖している。
呆気にとられていたナディアは、血走ったヤシュムの眸に捕らわれ、びくぅっと肩を撥ねさせた。
「阿呆ッ! 何つッ立ってんだ! 手伝え!」
百戦錬磨の猛将が、過去最高に切羽詰まった様子で罵倒する。だが繰りだされる拳 は、凶悪無比な悪霊を屠 っているのだった。
――手伝う必要があるか?
一瞬ナディアは考えたが、すぐにヤシュムの背後にある照明の尽きる聖蝋を入れ替え、炎の結界を高めた。
その間も、ヤシュムは獅子奮迅の活躍を見せている。
死霊に物理攻撃で渡りあうだなんて、彼くらいのものであろう。以前に冗談で殴ればいいと助言したことはあるが、まさか本当にやるとは思っていなかった。
「うぬら地底の悪鬼どもめ……己が坑 に疾 く戻りくされ! 去らぬなら、この俺が引導を渡してくれるわッ」
一周回って吹っきれたのか、ヤシュムは嗜虐的な笑みを口元に溜めて、虚空を睨みつけた。
「ギ! ……ギ、ギィ……」
暗黒の死霊共はざわざわと蠢き、恐れをなしたようにヤシュムから距離をとる。霊障界に物理攻撃を喰らわせる悪魔より悪魔めいた人間に恐怖しているのだ。
「ハ! ハ! 逃げるがいい、愚者め! 地獄に落ちろッ!」
呪詛を吐き捨て、渾身の一撃をぶちこむ。閾 の向こうに吹っ飛ばす。邪悪な魔物相手に、拳 で判らせていく。
連祷が功を奏して、彼我 の閾 は復元され、いまや悪鬼は口惜しげに震えながら、境界の内側で唸るばかりだ。
陣営が安定したのを見て、ジュリアスは乾坤一擲 、剣を抜いて、閾 の内側に足を踏み入れた。
「総大将ッ!?」
ヤシュムがぎょっとしたように叫んだ。ナディアも他の憲兵も、慌てて後ろを追いかけようとしたが、ジュリアスは視線で止めた。
「聖蝋が底をつく前に片をつけてきます。閾 を守っていてください」
間断なく降りしきる雨のなか、屑鉄工場は黒い影のように揺れていて、威嚇的で、不気味だった。
ジュリアスたちを敵とみなしているのか、近づくにつれて、
「いきましょう」
ジュリアスの言葉に、彼等はぐっと顎を引いた。
ここへくるにあたって、短時間で可能な限りの準備と装備を整えてきたが、それでも自ら餌食になりにいくような、狂気の沙汰に思えてならなかった。
だが、いかねばならない。一件落着気分を満喫していたヤシュムも、今は
廃棄場に続く廊下は不気味で、壁に取りつけられた燭台の焔が仄暗く輝いて、暗闇のなかへ伸びている長く狭い廊下を照らしている。
その先へ進むのは、誰にとっても躊躇われた。
廊下の
一刻も早く廊下を抜けてしまいたかった。だが、暗闇を抜けた先で目にした光景に、彼等は愕然となった。
見渡す限りの屑鉄山――
アッサラーム中の屑鉄を全て集めたのではないかと疑いたくなるほどの、
鼻につんとくる鉄錆の匂い。
暗黒回帰に、脳髄を恐怖に鷲掴まれ、瞬きすらできない。
これを全て祓魔しなくてはならないのだとしたら、一生涯はかかりそうだ。
「無茶でしょう……」
ハイラートは顔面蒼白になって、独り言のように呟いた。耳に拾ったジュリアスが、
「清める対象は屑鉄ではありません。恐らく、
そういって前に進みでると、幾つもの目がその背を追った。
「これは推測ですが、断頭台は三七五年三月三日に神殿からゴバ廃鉄置場に移送され、その年の記録的豪雨により行方不明となり、その後どこへ消えたのか……土砂に飲みこまれて、何十年もの間、工場の敷地に埋まっていたのではありませんか?」
ジュリアスが疑問を投じると、あっ! とハイラートが閃きの声をあげた。
「ありえます。これだけ大きな工場ですから、過去に何度も工事をしているのです。その際に掘り起こされた可能性は十分考えられます。確か昨年の暮れに、この廃棄場も拡張工事を……」
彼は閃きを早口でまくしたてたが、最後は恐れをなしたように言葉を濁した。
大カレル・ガレン屑鉄会社の最初の犠牲者は、四五六年一月一〇日、例の粉砕作業を担当した三名だ。そこから立て続けに、恐ろしい勢いで人が消えている。
過去十年間の仕入記録に、断頭台の項目が見つからなかった点もこれで頷ける。そもそも外部から仕入れていないのだ。
原型を留めていない屑鉄状態で運ばれてきたのだと予想していたが、敷地内で発掘されて、そのまま粉砕機にかけられた可能性が高い。
「去年の暮れにここで断頭台が発掘されたのだとしたら、失踪怪異の始まった時期とも一致しますね」
ジュリアスの言葉にハイラートは進みでた。
「裏をとりますか?」
「いや、時間が惜しい。今すぐ結界を敷いて祈祷を始めるべきだと思いますが、サリヴァンはいかがですか?」
「同意いたします。
サリヴァンは頷くと、ハイラートたち憲兵に目をやった。
「始めましょう。敷地の端、八箇所に聖蝋照明を設置してください」
サリヴァンの指示に、ハイラートは頷いた。角燈をもった憲兵が、屑鉄山を囲むように配置につく。すると、聖なる火が広がった。
角燈のなかには、聖刻文字の象嵌された蝋燭が燃えており、把手に角燈を連結する長い紐が結ばれている。
「この赤い紐は、
憲兵たちは慎重に頷いた。
「法呪を始めてよろしいですか?」
サリヴァンはジュリアスを振り向いた。
「お願いします。金輪際
その声は厳然として揺るぎない。輝く金髪のした、冬の湖を思わせる青い怜悧な眼差しを一同に向けた。
「
聖炎の矢が放たれ、
屑鉄山から恐ろしい咆哮が轟いた。眠りを妨げられた猛獣が怒りを吠えるかのように。
悪夢の始まりだ。
地獄の修羅場を予感して、黒牙を
熟練の神官もまた、彫像のように血の気を失い、躰を凍りつかせていた。
冷たい強烈な恐怖に囚われて、動けない。
動けない――足元に、
非現実的すぎて、悪夢の世界を見ている思いだった。否――殺人鬼の悪夢にも顕れることのない、純粋
「恐れるな! 盾を構えよ、神官を護るのです」
鋭い喝に、憲兵は目を瞠った。
「聖句を!」
「法呪を続けよ!」
ジュリアスとサリヴァンは、殆ど同時に叫んだ。
金縛りの呪縛から解放された神官が、必死の形相で唱え始める。すると身を引きつられた憲兵も、続けて火矢を放った。
その時、邪悪の精髄を見つめてしまった数名が、その場に
「陣を乱すなッ! 自衛できない者は即刻さがりなさい、邪魔ですッ!」
すぐに別の憲兵が照明を高く掲げたが、
おおおお……ぉぉぉぉぉぉ……
冥府の底から聴こえてくるかのような、悪疫の唸り声だ。
「われわが神を呼びぬ、
阿鼻叫喚のなか、サリヴァンは聖句を紡ぐ。悪鬼が眼前に迫ろうとも、二つ座の
しかし悪鬼もそれを阻害しようと、邪悪な狂気で襲いかかる。
魔の手が眼前に迫ったとき、ヤシュムは剃刀のように冴えた眸で捉えた。
「ヤシュム将軍! おさがりください!」
息せき切って護衛騎士が叫んだ。サンジャルも咄嗟に彼を護る為に進みでようとした。
だが、ヤシュムは邪魔だとばかりに彼らを押しのけ、角燈を掴んで悪霊の鼻先につきつけた。怒りと苦痛の咆哮をあげながら、
この時、ヤシュムの一種狂猛な戦闘本能が、恐怖の心に打ち勝った。
「近寄るんじゃねぇッ!!」
「なッ……ええぇッ!?」
憲兵が叫ぶ。
正体不明の霊的存在が吹き飛ばされるのを見て、ナディアもサンジャルもハイラートも、ジュリアスさえも驚愕に目を瞠った。
「おい! 火矢を撃て!」
ヤシュムの怒号に、度肝を抜かれていた憲兵が慌てて対応する。
「い、今すぐ!」
さらに迫りくる死霊にヤシュムは痛烈な肘鉄を食らわせ、背後から迫る瘴気の咽首あたりをがっと掴んで、地面に引き倒した。
「てめぇ、関節あンのか!? あぁ゛っ!?」
「ヒギィィィィッ!!!」
暗黒の死霊が恐怖している。
呆気にとられていたナディアは、血走ったヤシュムの眸に捕らわれ、びくぅっと肩を撥ねさせた。
「阿呆ッ! 何つッ立ってんだ! 手伝え!」
百戦錬磨の猛将が、過去最高に切羽詰まった様子で罵倒する。だが繰りだされる
――手伝う必要があるか?
一瞬ナディアは考えたが、すぐにヤシュムの背後にある照明の尽きる聖蝋を入れ替え、炎の結界を高めた。
その間も、ヤシュムは獅子奮迅の活躍を見せている。
死霊に物理攻撃で渡りあうだなんて、彼くらいのものであろう。以前に冗談で殴ればいいと助言したことはあるが、まさか本当にやるとは思っていなかった。
「うぬら地底の悪鬼どもめ……己が
一周回って吹っきれたのか、ヤシュムは嗜虐的な笑みを口元に溜めて、虚空を睨みつけた。
「ギ! ……ギ、ギィ……」
暗黒の死霊共はざわざわと蠢き、恐れをなしたようにヤシュムから距離をとる。霊障界に物理攻撃を喰らわせる悪魔より悪魔めいた人間に恐怖しているのだ。
「ハ! ハ! 逃げるがいい、愚者め! 地獄に落ちろッ!」
呪詛を吐き捨て、渾身の一撃をぶちこむ。
連祷が功を奏して、
陣営が安定したのを見て、ジュリアスは
「総大将ッ!?」
ヤシュムがぎょっとしたように叫んだ。ナディアも他の憲兵も、慌てて後ろを追いかけようとしたが、ジュリアスは視線で止めた。
「聖蝋が底をつく前に片をつけてきます。