メル・アン・エディール - 無限海の海賊 -
13章:十五歳の恋人 - 5 -
甘く貪られ、ティカは息も絶え絶えに肩で呼吸を整えている。震える身体を、ヴィヴィアンは青い双眸で見下ろした。
柔らかいベッドにティカを運び、自分も乗り上げると、再び唇を塞ぐ。繰り返されるキスは、やがて顎の先へ下り、鎖骨から胸まで下がっていく。
襟をはだけられ、合間から潜り込んだ手が、いやらしい手つきで胸をまさぐる。指で刺激されるうちに、小さな乳首は
色づき、尖った乳首を口に含まれて、ティカはたまらずに背中をしならせた。
「……っ……んっ」
もう片方の乳首も指に挟まれ、扱かれる。身体が、快感に目覚めていく。腰に熱が集まり、中心は勃ち上がり始めた。
恥じ入るように腰を引くと、ヴィヴィアンは手を伸ばして、角度を持った中心に触れた。
「ヴィー」
「……ん?」
「す、するの?」
「夜直まで、まだ時間あるでしょ?」
「だって、明るい……」
窓から射しこむ茜色の斜光は、滑らかなティカの肌を黄金色に染め上げ、ヴィヴィアンの眼を楽しませていた。
彼の事情など、ティカは知る
初々しい仕草を見て、ヴィヴィアンは甘く微笑むと、空いた背中に唇を落とした。優しいキスはどこまでも降りていき……尻を撫でられると、ティカの身体に緊張が走った。
「い、挿れるの……?」
恐る恐る問いかけると、彼は余裕のある笑みを浮かべた。
「挿れていいの?」
これまでにも、彼が何度かそこに触れて、情熱を抑え込むように指を放すことをティカは知っていた。
我慢をさせていると心苦しく思いながら、恐くて、決定的な言葉を口にできない。
後ろめたそうに、ティカが視線を伏せると、ヴィヴィアンは微苦笑を浮かべた。恐る恐る視線を合わせるティカを見て、口元を優しげに綻ばせる。
「無理しなくていいよ」
「でも……」
「ちゃんと俺も楽しんでるよ。俺のすることなすこと、いちいちかわいい反応を見せてくれるんだから」
「でも、僕ばっかり……」
毎回、彼の手や口で
「じゃあ、一緒に気持ちよくなってみる?」
「……どうやって?」
恐々と尋ねると、ヴィヴィアンは美しくも妖しい笑みを浮かべた。
「……壁に手をついて」
指示された通り、ティカは背中を向けて膝立ちの姿勢をとった。腕を壁につくと、ふっと影が落ちる。後ろからヴィヴィアンが覆いかぶさってきた。
何をされるのか判らず、身構えるティカの肩や背中に、慈しむようなキスが無数に降る。
優しい唇に慰められながら緊張をやり過ごしていると、熱をもった塊が、太腿に触れた。
「や……」
思わず否定の言葉が口をつきかけ、慌てて唇を噛みしめた。
「挿れないから。恐がらないで、足を閉じていて」
ぴたりと閉じた腿の合間に、ヴィヴィアンの雄々しい昂りが潜り込んでくる。
熱い切っ先が、ティカの震える下肢の合間を押し開きながら、濡らしてゆく。猛った屹立は、彼自身の雫と、香油に濡らされていた。心をも蕩かすような、甘い芳香が辺りに漂う。
「……ッ」
腰を緩やかに前後させて、ヴィヴィアンは彼自身でティカの下肢をすりあげた。
未知の感覚だ。
陰嚢や裏筋を刺激されて、予期せぬ快感がティカの身体に走る。たまらず、喉から悲鳴がこぼれかけた。
快感をやり過ごすティカを抱きしめ、ヴィヴィアンは香油に濡れた手で、ティカ自身も愛撫した。一方の手は腹から胸を撫で上げ、刺激を受けて尖った乳首を、弾くようにして指に
「ふぅ……んッ……んぅ!」
堪え切れない嬌声が、喉の奥から
感じ入る媚態を、熱の灯った青い瞳で眺めている。小柄な体に覆い被さり、ヴィヴィアンは艶を含んだ吐息を零した。
「……っ、かわいいティカ。ん、気持ちいいな……」
跳ねる身体を抱きしめながら、ゆったりした腰遣いでティカの合間を貫く。
「だ、だめ」
濡れた、淫らな音が部屋に満ちて、ティカは激しく動揺した。
「嫌?」
「だって……あぅっ!」
思わぬ刺激に、言葉が飛んだ。
腿の合間をすりあげられながら、性器の先端を丸く撫でられたのだ。
放熱が近付いていることに焦り、ティカは押しのけようとしたが、彼は動くことをやめなかった。
「汚しちゃうからっ」
「いいよ。出して」
耳朶に囁かれ、熱い舌を挿れられた。淫靡な水音が、鼓膜に直に響く。羞恥を覚えたのも束の間、食むように甘噛みされ、しゃぶられた途端に思考は弾けた。
「あ! んッ」
乳首を抓まれながら、中心を撫でられる。
腿の合間から聞こえる濡れた音は、尻を
そちこちを刺激されて、ティカはあっという間に絶頂を駆け上がった。
「……っ、ん――ッ」
絶頂に震えるティカの身体に、彼もまた放熱を遂げる。熱い飛沫が尻のあわいにかけられた。
塗り込めるように後孔を弄られ、ティカは眼を見開いた。逃げようとする身体を